三陸・釜石で、水産物の加工・販売を行うヤマキイチ商店。
「水産加工の仕事」と聞くと、どんな一日を想像するでしょうか。
ずっと同じ作業をするのか、力仕事が多いのか、忙しさはどのくらいなのか。
今回は、採用を担当する秀綱さんに、事務と現場それぞれの仕事内容や一日の流れ、職場の雰囲気について聞きました。
目次
朝はみんなで掃除から。午前中が一番忙しい時間
――まず、ヤマキイチ商店で働く一日の流れを教えてください。
事務と現場で仕事は分かれますが、どちらも朝は掃除から始まります。
事務は、出勤するまでに届いているインターネットやFAXの注文を確認して、その日の発送に間に合うように処理していきます。送り状や注文内容に間違いがないか、漏れがないかを確認するのが最初の仕事ですね。
現場は、事務から出荷伝票を受け取って、商品の梱包や荷造りを始めます。冷凍の商品、常温の商品、それぞれ発送できる状態にしていきます。

――一日の中で、一番忙しいのはいつですか。
午前中ですね。その日の出荷に間に合わせないといけないので、一番バタバタします。
事務も注文処理をしながら動きますし、現場も発送に向けてどんどん準備していきます。
午後になると、翌日分の送り状を出したり、翌日の出荷準備をしたりします。注文への対応やメール、LINEの返信をすることもあります。
少し時間が空けば、化粧箱を作ったり、ワカメや昆布を袋に詰めたり。現場も同じように、次の仕事に備えた準備をしています。
繁忙期でなければ、午後は少し落ち着く日もあります。
海の状況で、その日の仕事が変わる
――毎日、だいたい同じ仕事をするのでしょうか。
毎日まったく同じというわけではありません。
海の仕事なので、水揚げによって作業量や仕事の順番が変わります。
生ものを扱う場合は、「今日中にここまで終わらせないと」ということもあります。水揚げが多ければ、その分処理する量も増えます。
そういう意味では、状況を見ながら臨機応変に動く仕事ですね。
――現場というと、かなり体力的に大変なイメージもありますか?
もちろんカッパを着たり、長靴を履いたりしますし、汚れてもいい服装で仕事をしてもらう必要はあります。
力仕事もあるので、体力がある方がやりやすい仕事もあります。
ただ、ずっと重いものを運び続けるような仕事ではありません。
その日に扱う商品によって、袋詰めをしたり、梱包をしたり、生ものを処理したりと仕事が変わります。
僕は、現場の方が「時間が早く感じる」という人もいるんじゃないかなと思います。
いろいろな作業があるので、意外と飽きないと思いますよ。
忙しい日は、みんなで「間に合わせよう」と動く
――残業はありますか。
発生することはあります。
正確な数字ではありませんが、平均すると月10時間くらいだと思います。ものすごく残業が多い職場ではありません。
翌日の準備や、その日の水揚げへの対応などで少し勤務時間が延びることがあります。
海の状況によって仕事量が変わるので、「今日はここまで」というのを完全に決められない日もあります。
忙しい日は、みんなで「今日の発送に間に合わせよう」と動く必要がありますね。
自分の仕事だけではなく、周りも見ながら協力して動けるといいと思っています。
休憩はしっかり。あえて席を外すことも
――休憩はどのように取っていますか。
10時頃に15分くらいと、お昼に45分くらいです。
事務と現場は少し時間を分けて休憩しています。
私自身は、休憩時間にはなるべくその場にいないようにしています。
私がいると、みんなが気を遣って静かになってしまうんじゃないかと思って(笑)。
休憩くらいは、気楽に過ごしてほしいですから。
――スタッフ同士の雰囲気はいかがですか。
いいんじゃないでしょうか(笑)。
今は事務も現場も女性スタッフが中心ですが、みんなで話しながら仕事をしています。
会社として社員旅行や飲み会なども、今はほとんどやっていません。
昔は慰安旅行もありましたが、「旅行に行ってまで会社の人に気を遣いたくないだろうな」と思う部分もあります。
必要なら食事会くらいはあってもいいと思いますが、仕事が終われば、それぞれ自由でいいと思っています。
家庭の事情や働き方も「まず相談してほしい」
――子育て中の方なども働けますか。
お子さんがいる人で、急に休まないといけないこともあると思います。それは仕方のないことです。
勤務時間などについても、困ったことがあれば相談してもらいたいですね。
無理に何も言わずに我慢して、毎日まったく同じ時間で働かないといけない、ということではありません。
ただ、パートと正社員では求められる責任も違います。
柔軟に相談しながら働ける部分と、仕事として責任を持って取り組んでもらう部分。その両方を大事にしたいと思っています。
未経験でも、まずはやってみてほしい
――水産加工の経験がなくても大丈夫でしょうか。
経験は、そこまで重要視していません。
水産加工の仕事をしたことがなくても、仕事を覚えていけば大丈夫です。
1年、2年経験がある人でも、その後の頑張り次第では、未経験で入った人が追い越すこともあります。
才能だけで決まる仕事ではないと思っています。
まずは目の前の仕事を一つずつ覚えて、できることを増やしていってもらえればと思います。
「どんな仕事なんだろう」と思った方へ
ヤマキイチ商店の仕事は、毎日まったく同じではありません。
海の状況や注文に合わせて、みんなで相談しながら、その日に必要な仕事を進めていきます。
派手な仕事ばかりではありませんが、一つひとつの商品をきちんと準備して、お客様に届ける。
その積み重ねがヤマキイチ商店の日々の仕事です。

次回は、秀綱さんが採用で大切にしていることや、「どんな人と一緒に働きたいのか」、そして入社後の成長について聞いていきます。
